「日本書紀」に出てくるほど古くから食べられていた蕪は、アフガニスタンが原産地とされていて中国を経由して日本に伝えられとされています。

土質を選ばないので日本各地で栽培されていて大阪の「天王寺かぶ」、京都の「聖護院かぶ」などは有名です。東京にも「金町こかぶ」があります。大田市場には千葉県産が最も多く入荷してきますが、季節により群馬・栃木・青森などからも入荷してきます。

「むかご」は長いもや自然薯などの地上部に伸びた蔓（つる）の葉の付け根に出来る直径1センチほどの丸い形をした物です。いわば山芋の赤ちゃんみたいなものですね。これを植えればちゃんと芽が出てくるそうです。

昔から食用にされていて、茹でたり、ご飯と一緒に炊いたりするとむっちりして何ともいえない美味しさがあります。油で揚げてさっと塩をふって食べるとビールのつまみに合います。栄養は鉄分・カリウム・マグネシウムなどを含んでいます。産地は青森県・北海道など東北各地で収穫出来ます。

山芋には「ながいも」「自然薯」「大和芋（銀杏いも）」「つくね芋」などがあり、それぞれ粘りけ、甘み、香りが違います。市場に出回っている「長いも」はほとんどが栽培されているものですが、価格も手ごろで一年中出回っていますので、食卓に上る機会も多いのではないでしょうか。

産地は長芋が青森・岩手・北海道。大和芋が埼玉・千葉。つくね芋は奈良・三重など関西地域。栄養はガラクタンやマンナンなど、タンパク質と結合したムチンが含まれ、新陳代謝や細胞の増殖機能を促進する作用があり、老化防止や肌の若さを保つ効果が期待されます。