モロヘイヤ
夏場の青菜類が少ない時期によく見かけるのが「モロヘイヤ」です。
エジプト原産のこの野菜、日本では1980年頃から栽培されるようになり、現在では八百屋・スーパーなどの店頭でよく見かけます。栄養価は、ほうれん草・小松菜より優れていてβカロテンは約3倍、ビタミン類は約2倍も含まれています。まさに夏バテ防止の野菜と言ってよいでしょう。
茹でたり刻むとぬめりがありますが癖のようなものは無く、お浸しやスープ、刻んで納豆と和えても良いでしょう。産地は、福島・群馬・香川など各地から入荷しています。
青パパイヤ
沖縄地方で野菜として利用されている「青パパイヤ」です。果物の黄色いパパイヤが熟す前に収穫した物で、サラダに多く利用されています。
栄養面ではビタミンC・カリウム、特にポリフェノールの含有量は多く抗酸化作用が期待されます。また「パパイン」というタンパク質などの消化酵素も含んでいますので、肉料理などとも相性が良いでしょう。産地は沖縄・鹿児島・宮崎など、季節によりフィリピンやアメリカからも輸入されています。
金時草(きんじそう)
鮮やかな赤紫と緑のコントラストが目を引く「金時草」は、石川県で伝統的に栽培されている野菜のひとつです。原産地は熱帯アジアで、日本へは18世紀に中国から渡来し、熊本県で古くから栽培されていました。石川県での栽培は、江戸時代に金沢の農家が熊本から持ち帰り自家用に栽培したのが始まりといわれています。
標準和名は「水前寺菜(スイゼンジナ)」ですが、葉の裏面の鮮やかな赤紫色が「金時芋」や「金時豆」に似ていることから、石川県では「金時草(キンジソウ)」と呼ばれるようになりました。
ミネラルやビタミン類をバランスよく含んでいますが、特にカロテンやビタミンC、鉄分が多く含まれています。
また、「金時草」の特徴でもある赤紫色の成分"アントシアニン"には活性酸素を抑制する抗酸化作用があるため、動脈硬化の予防やアンチエイジングに効果を発揮するほか、γ−アミノ酪酸(GABA)が含まれているため、血中コレステロール低下作用なども期待できます。沖縄では「ハンダマ」、熊本では「水前寺菜」、愛知では「式部菜」とよばれ、栽培されています。
来月の旬のおすすめ野菜は、
さつまいも、すだち、食用菊、
などをお届けいたします。