そら豆
古くは古代エジプト・ギリシャ・ローマなどで栽培され、日本に渡ってきたのは8世紀頃です。また、そら豆を「空豆」と書くのはさやが空をむいて実るところからついた名前ですが、さやの形が蚕の形に似ているところから「蚕豆」と書くところもあります。
品種は、豆の大きさによって、大粒種(一寸そら豆) 小粒種(八分豆)、長サヤ種に分類されたり、収穫期によって、完熟したものを採る種実用種(乾燥豆用)、若いうちに採る青果用種と早生種、晩生種(おたふく)などと分類されたりします。現在ではサヤが大型で大粒の大粒種(一寸そら豆)が主流となっています。
本来の旬は4月から6月頃ですが一足お先にご紹介しました。産地は鹿児島・千葉・茨城などです。
愛知早生ふき
尾張ふきともいわれ、現在、市場に出回っているほとんどがこの愛知早生ぶきです。愛知では江戸時代から、ふきの栽培がさかんだったそうです。表面の筋を取り、少しの塩で下茹でして水にさらしておけばアクは抜けます。葉の方も同じやり方でアクを抜き、佃煮にすると酒の肴・ご飯のおともに最高です。栄養はカリウム・カルシウムあと食物繊維も多く含みます。
筍(たけのこ)
日本では全国に自生している筍ですが市場流通している筍は季節になると南は九州地方から北上して最後には北海道までたどり着きます。主な品種は以下の通りです。
- 孟宗竹(もうそうちく)
関東で売られているたけのこは、ほとんどがこの孟宗竹です。大型で肉厚で、柔らかく香りも良く、えぐみが少ないのが特徴です。 中国江南地方の原産で日本には、1736年に琉球経由で薩摩に植えられたのが最初と言われています。2月下旬に九州で出始め、5月下旬頃まで各地で収穫が続きますが、京都産のものが有名です。 - 真竹(まだけ)
関西、特に京都に多く生産されます。日本に古くからあった竹です。たけのこが出てくるのは一番遅く7月です。アクが強くやや苦味が強い品種です。 - 淡竹(はちく)
九州、関西近辺からで回り、耐寒性があるので北海道にも生産されています。皮の色は赤紫で先端が淡い緑色の美しいたけのこです。 成長した竹も粉をふいた淡い緑で大変美しいです。やや甘みに欠けますが、アクが少なく、味も淡白で、しゃきっとした歯触りがあります。地上に出てから収穫されます。5月〜6月が旬です。 - 根曲がり竹
山陰・東北・北海道で人気です。 根元で茎が湾曲して立ち上がることから、その名がつきました。日本特産のたけのこで、小型で細く、アクが少なくきめ細かい歯ざわりで美味です。旬は6月です。
来月の旬のおすすめ野菜は、
つまみ菜、東京うど、アスパラ
などをお届けいたします。