すいかの野生種はアフリカ中部の砂漠地帯で発見され、南アフリカが原産地とされています。
日本には『大正7年にポルトガル人が長崎に持ち込んだ』とか、『17世紀に隠元禅師が中国から持ち帰った』など諸説ありますが、江戸時代の後期には広く全国に普及し、庶民の食べ物として定着していました。

江戸時代の多くの文書にすいかを食べたことが書かれており、1696年の『農業全書』には、すいかの種子はいろいろあって、『じゃがたら』が赤肉で味が良いと、この頃既に品種らしきものがあった記述があります。スイカにはカリウム・リコピンが豊富に含まれていて利尿作用を促し抗酸化作用も期待されます。また、これからの時期は熱中症予防の観点からも是非スイカをおすすめします。

初夏の果物として地味な存在ですが「びわ」があります。
皮をむくのが面倒とか、中の種が大きく食べる部分が少ししかないとかあまり良い話を聞きませんが、侮ることなかれ、以外にも「ビタミンＡ」はみかん・あんずに次いで豊富に含まれていて、食物繊維も結構摂れる優れものの果物です。5月頃、鹿児島や長崎から入荷が始まり、6月に入ると千葉県の枇杷も入荷してきます。見かけたら年に一度は枇杷を食べてみて下さい。

春に花として楽しみ、初夏の頃、果物として美味しくいただける「サクランボ」ですが、実は品種が違うのです。
花を愛でる方は「ソメイヨシノ」「寒緋桜」などで、食べる方は有名な「佐藤錦」「ナポレオン」「高砂」などです。
山梨、山形などから6月下旬をピークに今年も赤くかわいらし実がパックや箱詰めされて入荷してきます。