アメリカンチェリー
日本に輸入されているチェリーは、主に、カリフォルニア州とワシントン州(アメリカ西海岸の地域)です。カリフォルニア産は5月初頭から始まって6月下旬まで。 ワシントン・オレゴン産は6月中旬から7月いっぱいと、順に店頭に並びます。代表的な品種をご紹介します。
ビング(BING)
アメリカンチェリーの主力品種です。全輸入量の約9割を占め、アメリカ西海岸北部のワシントン州やオレゴン州から、6月中旬から7月頃に輸入されます。果皮の赤黒い色から別名"ダークチェリー"とも言われます。果肉も濃い赤紫色で、酸味が少なく甘みが強く、こくがあります。また、病気に強く、果肉が硬めのため長距離輸送に耐えうることも主力品種となった要因でしょう。
レイニア(RAINIER)
日本のさくらんぼに似た赤黄色の果皮をしています。果肉は柔らかく、甘みも非常に強いので、ビングが苦手な人もレイニアなら大丈夫という人が結構いるようです。カリフォルニア州でもワシントン州でも栽培されていますが、輸入量は少なく、価格もビングより高めです。
プラム
プラムには、「日本すもも(プラム)」と「西洋すもも(プルーン)」があります。主にプラムは生食用、プルーンはドライプルーンやジャムなどの加工用に利用されます。
品種は「大石早生」「ソルダム」「太陽」「サンタローザ」「貴陽」などが生食用として、これから7月頃まで、店頭に並びます。プラムの表面に白い粉の様な物が付着していますが、これはブルームという果実自体を保護するために付いているので食べる直前に洗った方が良いでしょう。食べても害はありません。
レモン
料理の脇役として欠かせない「レモン」、品種と産地をご紹介します。
リスボン
主にカリフォルニアの内陸地域で生産されている品種で、有名ブランド「サンキストレモン」もこのリスボンを多く出荷しています。果汁が多くて酸味が強く、さわやかな香りを持っています。果重は100〜140g程度。リスボンという名の通り原産地はポルトガルで、日本には明治末期に導入され、寒さや風に強いことから国内でも栽培が行われるようになりました。輸入品は1年中手に入りますが、国内産は10月〜12頃の出荷になります。日本で最も多く栽培されています。
ユーレカ(ユーリカ)
外観、味とも「リスボン」とよく似ていて、ジューシーで香りが良く酸味もしっかりあるレモンです。カリフォルニアの太平洋沿岸地域で多く栽培されています。カリフォルニアではユーレカが最も多く栽培されています。日本には大正初期に導入されました。果重は110〜130g前後で種は少なめです。南アフリカ産が6月〜10月頃に出回り、国内産が10月〜12月頃に出回ります。
レモンは寒さに弱く、降雨量の少ない温暖な気候を好むので、現在国内では愛媛県、広島県で栽培されています。栄養素はビタミンC、1個のレモンには約90mgのビタミンCが含まれています。独特の酸味はクエン酸によるものです。
来月の旬のおすすめ果物は、
すいか、びわなどをお届け
いたします。